1. ネパールの名前の由来
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ネパール(ネパール語) |
当初、「ネパール」という用語は、今の首都カトマンズ渓谷のみを指していた。 しかし、1769 年にゴルカ王がこの地域内のさまざまな小王国を統一することに成功し、現在の「ネパール」国家が誕生した。「ネパール」という言葉の由来には、多くの事実と推測が生まれている。
ア)ネパールという言葉はアタルヴァヴェーダ(アタルヴァン種族が伝えたヴェーダ(知識))で初めて言及された歴史がある。アタルヴァヴェーダはヒンドゥー教の 4 つの主要なヴェーダ(リグ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダ)の 1 つであり、サンスクリット語の言葉「ニパアラヤ」' निपालय' を今のネパールの代わりに使われた歴史がある。 「二パラヤ」とは山のふもと」または「麓の住居」を意味する。
イ)ネパールという言葉は、チベット語で「聖地」を意味するニヤマパル 'नियमपाल' にも由来する。
ウ)昔、ネパールでは羊毛がたくさん生産されていたため、その羊毛を保管するためにテルパルハウス (トリパル:ネパール語ではテントという意味)が使われていた。 ここで、ネ 'ने ' は羊毛、パル 'पाल ' は防水シートを意味するため、この言葉に由来するとも言われる。
エ)ネという名の賢者が与えた保護(パル)によってネパールを形成した諸説もある。
オ)ネパールの名前はカトマンズ渓谷に定住していた「ネ」と呼ばれる賢者の名前に由来する諸説もある。
国名の由来に関係なく、ネパールはモンゴル帝国、ムガル帝国、イギリスなどを含む、どの国家や帝国にも植民地化されなかった国である。
2. ネパールの国旗の由来と意味
世界で唯一の非長方形のネパールの国旗は、1962 年に採用され、重なり合う 2 つの三角形を表示する。 これらの三角形はヒマラヤを表し、同時にヒンズー教と仏教を共有することも意味する。 ヒンドゥー教の象徴である月と太陽が王室と首相を表し、永続する繁栄への願いを込めたデザインとなっている。 青はヒマラヤの空をイメージし、赤は国花であるシャクナゲを表す。
現在の国旗が採用される前の国旗は:
しかし、1816年3月4日に当時インドを植民地化していた東インド会社(EAST INDIA COMPANY)と
スガウリ条約を批准される前のネパールの面積は 267,575平方キロメートルであった。
東インド会社はおそらく歴史上最も強力な企業で、最盛期には、ヨーロッパ、南アジア、極東の間の世界貿易を支配し、独自の陸軍と海軍を使って数多くの戦争を戦い、現在のインド、パキスタン、バングラデシュ、ビルマを征服して植民地化していた。
ネパールとイギリス東会社の戦争は1814~1816年の二年間に続き、ネパールのグルカ軍はイギリス東会社に降伏し、下の図で強調表示(黄色い:今インドにあるネパール領土、ピンク:今バングラデシュのあるネパールの領)されている領土を割護した。
Greater Nepal はスガウリ条約は不当であったと主張し、1923年のネパール・イギリス条約と1950年のインド・ネパール条約のいずれもスガウリ条約を破棄し、破棄したため、同条約でネパールが失った領土をネパール側に戻すことを目的としているネパールの組織。ネパールが当時失った領土では今でも文化や言語もネパールと全く同じ。
引用元:Pintrest
4. ネパールの人口
ネパールの人口は3,093万人 (2023年8月現在) 。
5. 言語
ネパールの公用語はネパール語で、憲法は各州が追加公用語を選択することもできる。2011 年の国勢調査では、ネパールで母語 (第一言語) として話されている言語は 123 語(民族語や主な地方弁を含む)。
6. 首都
カトマンズ
ゴルカ王「プリトヴィ ナラヤン シャハ(1722年12年27日 - 1775年1月11)」が、ネパールを統一し、1768 年にカトマンズを首都と宣言された。これは、プリトヴィ ナラヤン シャハ」王の統一の唯一の目的はゴルカ王国を拡大することではなく、国を 1 つの境界線で統一し、ネパールの土地を守ることであったことを示す。
7. 宗教
2011年の国勢調査によると、
ヒンズー教:81.3%
仏教:9.0%
イスラム教:4.4%が
キラント:3.0%、
キリスト教:1.4%
他:0.9%
数年のうちにキリスト教の割合が予想外に上昇する可能性。理由は多くのINGOが宗教布教に合法的、非合法的に資金提供している。
8. 州
現在7 つ(Province)の州と 77 の郡(District)。
(1996 年〜 2006 年)にわたるネパール王政府とマオイスト党との国内戦が終わってから2015年に憲法が改正され、新しく行政区画が設立さた。
マオイスト党は特定のコミュニティに対し、カーストに基づき州を割り当てることを約束していた。当民族闘争により、17,000人以上のネパール人の命が悲劇的に失われた。 多くの既存産業が大規模な爆撃を受け、多くの王族も殺害された。
今のマオイスト政府は、これだけの民族の人々が暮らす小さな国内で、一部のカストや民族にちなんで州を名付することを考慮しているため、国内で小規模な戦争が起こる可能性もある。
9. 民族衣装
2015年の憲法改正以前は、民族衣装は男性にはダウラ・スルワール、女性にはグニオ チョリであったが、マオイスト政府が、それがすべてのカーストやコミュニティを包含するものではないと主張し、憲法からそれを削除した。
それにもかかわらず、ダウラ・スルワールとグニオ チョリは高官や他の政党の指導者を含む多くのネパール人の心に深く根付いている。
10. 国の動物
ネパールの国の動物は牛である。
牛を富と繁栄の神である女神ラクシュミの化身として崇拝される。
11. 国花
ネパールの国花は赤シャクナゲ(ラリーグラス)。昔から
薬としても使われてきている。
12. 国鳥
ネパールの国鳥はニジキジ(ネパール語:ダンフェー)である。
13. 豆知識
ア)
仏陀 (Buddha)の生誕地
カピラヴァストゥ、ルンビニイ)世界に14座しかない8000m峰(標高8,000mを超える高峰)のうち、世界最高峰エベレ スト(サガルマータ)8,848mや世界第3位カンチェンジュンガ8,586mなど、実に8座を有する。
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